昔、猫を時計がわりにしていた!?そして、「猫時計」として活躍した猫達は「猫神様」として鹿児島県にある猫神神社に祀られている
こんばんは。管理人の住む街では雨がしとしと降ってます。
さて、「雨」といえば、『猫が耳を撫でたら雨になる…』なんてよく言いますが、実は、これ、綺麗好きな猫のする事で、余り科学的な根拠はないそうです。管理人も猫を飼っていますが、確かに余り関係無いかも。。と思います。
猫は癒しを与えてくれるだけで十分なのですが、何と「猫は時計がわりになる!」という気になる情報を入手したので、調べてみました。
まず、猫の目の瞳孔を見ると、光の強さによって大きく開いたり、細くなったりしているのがわかります。試しに管理人も飼い猫の瞳孔を明るい部屋と暗い部屋とで比べて見たら…確かに!
今のように時計が普及していなかった昔は、このような猫の瞳孔の性質を利用し、時計代わりにしていたそうです。
この起源は非常に古く、中国・唐の時代にまで遡ります。その後、この風習は海を渡り、日本にも渡来しました。
また古い歌もあり、その歌の内容は、『午前六時と午後六時には、猫の目の瞳孔の形は円形。午前八時と午後四時には卵型。午前十時と午後二時には柿の種のよう。お昼頃には針の様に細くなる…」です。
当時は昼夜の長さをそれぞれ6等分して時刻を決めるという不定時法を採用していたため、同じ時刻でも季節によって変わりますし、もちろん天候にも左右されますが、晴れた日の屋外ではほぼ正確だったということです。
先程の歌の「六つ丸く 五七は卵 四つ八つ柿の実にて 九つは針」を、昔の時刻から今の時刻に直すと以下の通りとなります。
以下、昔の時刻→今の時刻
*六つ(明け六つ)→午前4~6時頃
*暮れ六つ→午後5~7時頃
*五つ→ 午前6~8時頃
*七つ→ 午後3~5時頃
*四つ→ 午前9~10時頃
*八つ→ 午後1~2時頃
*九つ→ 正午
他にも時間を知る方法として猫の目の瞳孔を利用したという記録は残っており、忍者も使っていたそうです。
つまりは「猫時計」を使っていたのですね。
また、時は戦国時代、島津の第17代当主 島津義弘は、この「猫時計」を戦争に利用したそうです。朝鮮出兵の際に、猫を7匹連れていき、隊の7組に1匹づつ猫を渡して「猫の目が柿の種になったら作戦開始」というように各隊に指示を出し、挟み撃ちを同時に行い、勝利しつづけたそうです。7匹連れていった猫のうち、残念ながら5匹は戦死してしまいましたが、2匹は無事に日本に戻ってきたそうです。鹿児島県には、その猫達を「猫神様」として祀った神社、その名も「猫神神社」が現存し、毎年6月10日の「時の記念日」には県内の時計業者が集まり、お祭りが行なわれているそうです。
明治以降、それまで使用されていた不定時法が廃止され、1日を24時間に等分割し時間の長さは季節に依らず一定とする定時法が採用されたため、「猫時計」は姿を消しましたが、猫ちゃん達は、癒しを与えてくれる存在として、今も変わらず皆から愛されて続けています。
猫神神社、機会があれば、是非とも訪れてみたいと思いました。