もんちゃんの雑学集

知ったら誰かに話したくなる!そんな雑学を収集していくブログです

羽田空港の最初の乗客は虫だった!〜 異国に日本の風情を届けた第1便

羽田空港(正式には東京国際空港)は、日本で最も利用客の多い空港です。
管理人も一時期よくお世話になっていました。
世界的にみても、乗降客数が4番目に多い空港だそうです。

 

そんな世界的な空港の最初の乗客が、何と虫??

どういうことだったのでしょうか。

 

羽田空港は、日本初の国営民間航空専用飛行場として、1931年(昭和6年)に「東京飛行場」として開港しました。
しかし当時の航空運賃は非常に高額で乗客がいませんでした。
そこで何と、記念すべき第1便には、スズムシとマツムシ6,000匹が乗せられたそうです。

 

8月25日、午前7時30分、天候は生憎の雨でした。
その飛行機は6人乗りの単葉機で、中国の大連に向けて、滑走・離陸しました。


飛行機を操縦していたのは、もちろん人間でしたが、乗客は大量の虫…

 

どうやら、大連でカフェを経営していた人が、お客様に日本の秋の気分を味わってもらおうと送らせたそうです。

 

当時の新聞に「この飛行機には大連の東京カフェーへ送る鈴虫、松虫六千匹が積まれ東京の秋の声を一路大連へと運んでいった」と掲載されたそうです。

 

虫達は、大連まで、およそ12時間の空の旅をし、無事送り届けられました。

 

如何だったでしょうか。

まさか、最初の乗客が「虫」だったとは、驚きです。

しかも、乗せられた理由が、異国でカフェを営む経営者が「お客様に日本の秋を届けたい」と思ったからだなんて、風情を愛する日本人らしいなぁと、ほっこりとした管理人なのでした。