もんちゃんの雑学集

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花嫁さんが白無垢を着るのは何故?それは死装束だからー昔は花嫁衣装の白無垢を喪服にして最終的には死装束にしていた

閲覧ありがとうございます。
タイトルの情報をキャッチした時、管理人の脳内では「チコちゃんに叱られる」でのチコちゃんと岡村さんのやりとりが勝手に再生されました…


チコちゃん:ねーねー、岡村、花嫁さんって、どんな服を着てる?

岡村さん:そりゃウエディングドレスや白無垢ちゃいます?

チコちゃん:そうよね、白無垢着てるわよね。どうして?

岡村さん:え?それは…よく「あなたの色に染まります」なんて言うから、白の服なんじゃないかなぁ?

チコちゃん:ふーん、白色は何の色にも染まるから、白無垢を着るのね?…ボーッと生きてんじゃねえよ!!

更にチコちゃん風に答えを言うならこんな感じでしょうか。

チコちゃん:花嫁さんが白無垢を着るのは、死装束だから〜


…茶番にお付き合い下さりありがとうございました。
では、どういうことなのでしょうか。解説していきたいと思います。

 

昔の人は、一度結婚したら元の家には簡単に帰れず親や兄弟にもなかなか会えません。嫁ぎ先で病死や事故など、何が起きるかわかりません。つまりは、生きている間には、もう二度と会うことが出来ないかもしれない…
このため、「娘として生まれた元の家の自分は死んだ」と、婚礼前の自分を弔う意味で死装束と同じ白無垢を着ていたのだそうです。
そして連れ添った相手が亡くなってしまった時には、婚礼の時に着た白無垢の袖を切って白の喪服にし、自分自身が旅立つ最期の時にはそれを死装束にしていたということです…

 

あれ?『婚礼の時に着た白無垢の袖を切って白の喪服』??
喪服は「黒」ですよね?どういうことでしょうか。もう少し調べてみました。

実は、江戸時代まで、喪服は「黒」ではなく、「白」だったそうです。
これは中国からの影響らしく、中国では白色が来世での幸福を祈る色とされて、お葬式で白色の服を着るそうです。この風習が伝わり、日本でも喪服は「白」、特に女性は白無垢を着ていたそうです。

 

では、なぜ喪服が「白」から「黒」に変わったのでしょうか。調べてみると二つの理由が見つかりました。

 

まず一つ目の理由は、明治時代の西洋化です。これにより、様々な欧米の文化が日本に流れ込んできました。
欧米の喪服は一般的に「黒」ですから、これを明治政府は参考にしたのです。上流階級から徐々に洋装の黒い喪服を身にまとうようになり、第二次世界大戦以降には一般の庶民にも広まりました。

 

次に二つ目の理由は、日清・日露戦争です。この戦争ではたくさんの人々が犠牲となり、お葬式の数も多かったのです。
お葬式が度々あれば「白」の喪服では当然汚れが目立ってしまいます。ただでさえ当時は物資も不足し、白無垢の素材である絹の入手がとても困難な状態でした。
そのため、汚れの目立たない「黒」になっていったそうです。


如何でしたでしょうか。文化の変遷は興味深いですね。今の平成の世では常識だったことも、次の新元号の世では非常識になる事柄も出てくるかもしれませんね。