もんちゃんの雑学集

知ったら誰かに話したくなる!そんな雑学を収集していくブログです

木と結婚した人がいるらしい!ー「木婚」って何?

犬や猫と結婚した人がいる…というのは、何となく分からなくもないけど、物も言わぬ「木」と結婚だなんて。。でも、愛し過ぎたら、そう望む人もいるのかもしれない…
この「木と結婚した人がいるらしい」という話を聞いた時の管理人の心境はこんな感じでした。

 

それでは、「木と結婚」とは、どういうことなのでしょうか。
調べてみると、これはインドでの習慣とのことでしたので、紹介したいと思います。

 

まず、インドには、カースト制度という身分制度がありました
このカースト制度では、人々を4つの階層で分けており、最高位から順に、司祭(ブラーマン)、王族・戦士(クシャトリア)、商業などに従事する人々(ヴァイシャ)、これら上位3身分に仕える人々(シュードラ)とされていました。

 

どうやら、ヒンドゥー教の祭祀を司る僧侶であるブラーマンの間では、兄よりも先に弟が結婚してはいけないという掟があったそうです。
そのため、弟が結婚したいのに兄が結婚していない場合、兄が便宜的に木と結婚したことにして、弟の結婚を許可していたのだそうです。
この「人が木と結婚すること」、つまり「木婚」は、かつてのインドでは広く行われていたそうです。

では、この「木」と結婚した兄は、このまま「木」と結婚したままなのでしょうか?
どうやら結婚した「木」が倒れたり、枯れてしまうと、普通に女性と結婚することが可能になるそうです。
もちろん、兄に結婚したい相手がいれば、「木」が枯れるのを待たなくても、わざと「木」を倒しても構わないそうです。

苦肉の策とはいえ、面白いことを考えついたものですね。

また、調べていると、インドでは、他にも変わった結婚をしている例がありましたので、いくつか紹介したいと思います。

 

①蛇と結婚
インドのオリッサ州で、蛇と結婚した女性がいるそうです。
結婚式には、何と2,000人以上の人々が参加し、祝福したそうです。
実は、ヒンドゥー教では、ナーガという蛇の神様がいるので、「神様と結婚できるなんておめでたい!」と周囲は思ったそうです。
ちなみに、夫の「蛇」は、女性の家の近くのアリ塚に住んでいるそうです。

 

②山と結婚
2006年、インド東部にあるジャルカンド州で、10代のある部族の少年が、山と結婚したそうです。
この少年は山の女神をなだめ、母親にかけられた呪いを解くために、ヒンドゥー教の繁栄の女神「ラクシュミ」の名前の山と結婚したそうです。

 

③カエルと結婚
2009年、Pallipudupet(読み方が分かりませんでした…)村という田舎で、7歳の女の子2人が、それぞれ1匹のカエルと結婚したそうです。
これは、村内で謎の病が発生するのを防ぐために行われたそうです。
2つの異なる寺院で、この2組の少女とカエルの結婚式が、それぞれ同時に行われたそうです。
2人の少女は、金色のサリーとアクセサリーといった伝統的な婚礼衣装に身を包み、式に臨みました。どちらの寺院にも数百人の村民が出席し、その様子を見守ったそうです。

 

如何だったでしょうか。
「木婚」にも驚きましたが、様々な「結婚」がありビックリしました。
特に、今回は全てインドでの話でしたが、「流石、インド!奥が深い!!」と感じた管理人なのでした。

コアラの赤ちゃんの離乳食は、お母さんのお腹の中で作られる!つまりはウンチ!?〜毒のあるユーカリを食べるためのコアラの知恵

コアラ、可愛いですよね。
少し汚い話になってしまうのですが、「コアラの離乳食は母親のウンチである」というネタを入手した管理人は、どういうことなのか気になったので調べてみました。

まず、コアラは、カンガルーと同じ有袋類なので、赤ちゃんコアラは、お母さんコアラのお腹にある袋の中で育ちます。こうして、赤ちゃんコアラは、お母さんコアラの袋の中で、およそ半年過ごします。

 

そして、赤ちゃんコアラは、生後5ヶ月くらいまでは母乳で過ごし、その後およそ2ヶ月ほどは、お母さんコアラのウンチを食べるそうです。
実は、この赤ちゃんコアラが、お母さんコアラのウンチを食べるのには、深い理由があったのです。


そもそも、コアラは草食性で、ユーカリやアカシア、ティーツリーの葉や芽を食べます
しかし、ユーカリの葉は、昆虫や野生動物に食べられるのを防ぐために毒素があり、一般的に動物の餌として向きません
コアラは、ユーカリの葉を盲腸で発酵させることでユーカリの毒素を分解し消化・吸収するという特別な消化機能を持っているため、これらを常食とすることができるのです。

 

さて、ここからが、本日の本題、離乳食についてです。
お母さんコアラは、盲腸内でユーカリを半消化状態にした、緑色の「パップ」という離乳食を作ります
そして、赤ちゃんコアラは、袋から顔を出し、このお母さんコアラが作った「パップ」を、お母さんコアラの肛門から直接食べます
これにより、お母さんコアラの消化器官内にいるユーカリの葉の消化に欠かせない微生物が、「パップ」を通じて赤ちゃんコアラの消化器官内に定着することになるのです。
こうして、赤ちゃんコアラは、お母さんコアラと同じように、ユーカリの葉を自分で消化・吸収出来るようになるのです。

 

ちなみに、「パップ」を食べやすくするためか、コアラの袋の出入口は、お母さんコアラのお尻の方に向かって開いています。カンガルーの袋は上を向いているので、逆ですね。

 

如何だったでしょうか。

「パップ」は、厳密にはウンチではないのでしょうが、コアラの習性にはビックリしました。

また、こうすることで、ユーカリを食べられる能力を引き継いでいっており、生きていくための知恵だなと思いました。

20世紀梨が出来たのは、少年がゴミ捨て場で苗木を拾ったから!

少し前の話になりますが、久しぶりにテレビでふなっしーを見てテンションが上がった管理人です。そこで、梨について調べていたら、どうやら、20世紀梨は少年がゴミ捨て場で発見したものらしいというネタを見つけたので、紹介したいと思います。

 

まず、20世紀梨の産地としては、鳥取県が有名ですよね。でも、この品種、実は、ふなっしーの住む千葉県で発見されたそうです(船橋ではありませんが…)。
では、ここからは、20世紀梨を発見した松戸覚之助(まつど かくのすけ)氏にフォーカスを当てながらみていきたいと思います。

松戸氏は、1875年(明治8年)に千葉県葛飾郡大橋村、現在の松戸市に生まれました。
松戸少年の父親は、松戸地方が江戸時代から梨の産地であったこともあり、新たに梨の栽培を始めました。そのこともあり、松戸少年は、梨に興味を持ちました。その時、松戸少年は11歳でした。

さて、松戸少年が13歳の春のある日、分家の石井佐平宅に立ち寄った帰り道、ふとゴミ捨て場に目をやると、小さい梨の樹が生えているのを見つけました。それが今まで見てきたものとは違った品種のような気がした松戸少年は、石井氏に話し、この樹をもらい受け、父親が経営する果樹園にそれを植えました。植えつけた時、この樹はすでに数年ものでした。
この梨の樹は「黒斑病」に弱く、思ったよりも育ちが良くありませんでした。松戸少年は、管理に苦労しながらも、断念することなく、「この樹はきっと美しい実を結ぶに違いない」と信じ、手入れを続けました

 

その甲斐があり、植えつけてから10年を経過した1898年(明治31年)、初めて成熟した果実が出来ました。その果実は上品な甘さと、したたるほどの水気をもっており、松戸氏は大変喜びました。その時、松戸氏は23歳になっていました。
従来の品種より優れていることに喜んだ松戸氏は、さっそく東京帝国大学、現在の東京大学をはじめ、その他の専門家に送りました。その結果、その梨は品質、外観ともに優秀であることが認められ、当時の園芸愛好家であった大隅重信氏からも、絶大な賛辞がよせられました

松戸氏は、当初、この梨を、「新太白(しんたいはく)」と命名しましたが、1904年(明治37年)、松戸氏から苗木を分けてもらい育てていた教育者の渡瀬寅次郎氏によって、来たる新世紀(20世紀)における代表的品種になるであろうとの観測と願望を込めて、「20世紀梨」と新たに命名されました。

 

松戸氏は、前述の渡瀬氏をはじめとして新種の苗木を希望する梨農家に快く苗木を分け与えた事もあり、この梨は全国的に普及しました。
また、1910年(明治43年)の日英大博覧会では「名誉賞」を受けました。
その後も松戸氏は20世紀梨の普及に生涯を捧げました。

松戸氏の死の翌年、1935年(昭和10年)に、松戸氏が育てた原木は天然記念物に指定されましたが、太平洋戦争で松戸を襲った空襲で傷つき、1947年(昭和22年)に枯死してしまいました。

 

ちなみに、20世紀梨ですが、地元の千葉県は降雨が多く、病気にかかりやすく栽培が難しかったため、鳥取県で多く栽培されるようになり、一時期は全栽培品種の王座に君臨していました。
現在は、幸水」、「豊水についで3位ですが、この両品種とも20世紀の血を受け継いだ子孫に当たるそうです。

 

如何だったでしょうか。まさか、ゴミ捨て場にあったものが、このように日本を代表するような代物になっただなんて…驚きです。
これも松戸氏が諦めずに努力した成果であり、そのお陰で、今現在、私達は美味しい梨を食べられているのだと思うと、感謝してもしたりない管理人なのでした。

フルーツの盛り合わせに必ずあるイチゴ…これらは果物なのか野菜なのか

朝の情報番組でイチゴを特集しており、今日の話題はこれに決めてみました。

 

一般的にイチゴは「果物」として食べられていますね。実際、今朝見た番組でも「フルーツ」つまり「果物」として紹介されていました。では、本当にイチゴは「果物」なのでしょうか。検証してみたいと思います。

 

まず、「果物」の定義を確認してみましょう。「果物」とは、園芸学上、苗木が成長して実がなり、その後も何年も実がなる作物のことです。この定義に照らしてみると、イチゴは多年草ではあるものの、草本性の植物であるため「果物」には当てはまらないようですね。

 

実際、農林水産省ではイチゴを「果実的野菜」に分類しています。作付け面積などの生産に関する統計もイチゴは野菜のグループに入っており、生産者側からすると「野菜」という分類になるようです。

 

では、「野菜」と「果物」の違いはどこにあるのでしょうか。先程、園芸学上の定義を示したように、一般的な見解として、樹に実がなるものが「果物」で、そうでないものが「野菜」、さらには種が食べられるものは「野菜」、食べられないものは「果物」、はたまたおかずとして食べるものは「野菜」、おやつとして食べるものは「果物」という分け方もあるようです。

 

農林水産省」の「消費者相談」によると、はっきりとした定義はありませんが、生産分野においては一般的に、「野菜」とは、田畑で作られるもので、副食物であり、加工を前提としない「草本類」のことであり、「果実」とは、数年にわたって収穫可能な永年生作物などの「木本類」のこと、という風に分けられるようです。

 

この基準からしても、やはりイチゴは「野菜」になりますね。ただし実際には「果物」として扱われているので「果実的野菜」となっています。また同じような理由からメロンやスイカも「果実的野菜」に含まれます。

 

如何でしたでしょうか。
管理人としては、「果物」であろうと、「野菜」であろうと、はたまた「果実的野菜」であろうとイチゴの美味しさは変わらないので無問題(モーマンタイ)です。
もう少ししたら、露地栽培のイチゴの季節なので、楽しみな管理人なのでした。