もんちゃんの雑学集

知ったら誰かに話したくなる!そんな雑学を収集していくブログです

SHARP①〜社名の由来は「シャーペン」である

私たちが使っているシャープペンシル、これを発明した人物が、日本を代表する企業の創業者だそうで、しかも、その企業の社名の由来となっているという話を小耳に挟みましたので、紹介したいと思います。

 

まず、シャープペンシルを発明した人物は、早川徳次氏です。そして、彼は大手電機メーカー「SHARP」の創業者でもあります。
今日は、早川氏の足跡を辿る形で、これらを紹介したいと思います。

 

早川氏の実の両親は、生まれて間もなく他界しました。よって、わずか生後1年11か月で養子に出されましたが、その2年後に養母が亡くなると、後妻としてやってきた継養母から厳しく当たられ、食事も満足に与えられない幼少期を過ごすことになったそうです。


そんな中、朝から深夜までマッチ箱貼りの内職を強いられましたが、どんなに数をこなしても、褒められるどころか叱られる毎日でした。
そこで早川少年は「効率化」に目を向けました。いかに短時間で大量生産できるか、いわば生き抜く術として身につけた習慣が、将来のSHARPの事業に大きな影響を与えることになりました。

 

その後、早川氏は近所に住む盲目の女性の世話を頼りに、簪(かんざし)職人として奉公することになります。ここで習得した金属加工技術が後々シャープペンシルなどの発明につながるのだから、人生とはわからないものです。

 

実は、シャープペンシルは、早川氏にとって最初の発明品ではありませんでした。その前に発明したのが、ベルトのバックルでした。
ある日、奉公先の先輩に映画館に連れて行ってもらった早川氏は、映画の主人公がズレ落ちそうなズボンを何度も手で引っ張り上げるシーンを観て気の毒に思ったそうです。丁度、和服から洋服に移行する時代でもありましたから、人々が快適にズボンを履くことができるようにと発明したのが「徳尾錠(とくびじょう)」でした。
大げさな演技に他の観客たちが笑う中、早川氏だけはそんなことを考えていたのだから、一風変わっていたともいえるかもしれません。
この「徳尾錠」という長短自在に締められるスライド式のスマートなバックルのベルトには穴を開ける必要もありません。徳尾錠の大量受注をきっかけに早川氏は独立開業を決断します。その時、早川氏は18歳になっていました。

 

早川氏は独立後、バックルや万年筆の部品を生産する工場を構えた後、アメリカで発売されていた繰り出し式の鉛筆「エバーシャープ」の改良を手がけることとなりました。「永遠に鋭い」を意味をするこの「エバーシャープ(ever sharp)」はセルロイド製であったため壊れやすく芯を削る必要があるという難点がありました。
そこで早川氏は実用的に使えるように金属加工をし、「早川式繰り出し鉛筆」として売り出しました。国内では売れませんでしたが海外から注文が殺到したため、商品名を「先の尖った鉛筆」という意味を持たせて「シャープペンシル」に改名しました。


しかし、関東大震災により「シャープペンシル」の生産工場が焼失してしまいました。


再起のために大阪に移転し、完成させた鉱石ラジオを1925年に「シャープ」というブランド名で売り出しました。


その後、幾度か社名を変更しましたが、事業の基礎となり製品のブランド名として使用していた「シャープ」を1970年に社名を正式に採用することになりました。
つまり、「シャープ」の起源は「エバーシャープ」というアメリカ製の繰り出し式鉛筆だったのです。

 

如何だったでしょうか。今や電機メーカーのSHARPにこのような歴史があるとは思いませんでした。SHARPの社史は面白いので、また次回もSHARPについて紹介しようと思っています。

 

昨日、久し振りに記事を上げましたが、こちらは皆さんのブログを拝見出来ていないにも関わらずスターをありがとうございましたm(_ _)m
大分落ち着いてきたので、週に1〜2くらいのペースで記事をアップ出来れば良いなと思います。
また、専門ブログの方もなかなか筆が進まず。。
こちらも近いうちにアップしたいと思いますので、雑学ブログ共々宜しくお願いします!